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【ハデな逃亡劇を演じてみる。】 その日の小生は、大変帰りが遅かった。 辺りは既に真っ暗、季節の割に妙に冷たい風が、路地を駆け抜ける小生を包みます。 なんだかほのかに霧的なモノが出ていて、薄気味悪いコトこの上ない。 こんな日はおとなしく、さっさと帰るに限る。 そんな思いを抱きながら、チャリをちゃりちゃりぃん。としておりました。 この道をまっすぐ抜けると、やがて川沿いのT字路にぶつかります。そこで小生右折をして、我が家へと向かう。 その交差点に差し掛かるとき、T字路の右側(小生が曲がっていく方)から、1台のパトカーがやって来るのが、見えた。 おぉ。アレに見えるは県警さん。コレは気を付けねば。別に後ろめたいコトなんて無いけれど、気を付けねば。 なんて背筋をしゃんと伸ばしながら、ちょうどそのT字路のトコロで、小生パトカーをやり過ごした。 パトカーはそのままT字路を直進し、過ぎ去って行きました(小生が来た方から見ると左の方)。小生は予定通り右に曲がり、ココロの奥でちょっとだけ安堵のため息を落とす。 が。 先程のパトカー、T字路の先で突然停止したかと思いきや、やおら転回を始めるではありませんか。 お、お、おぉ? 突然の出来事に、後方を振り返りながら目を丸くする小生。 県警さん道を間違えたんでしょうか。ほんとはT字路を曲がるはずだったのに間違って直進しちゃったんでしょうか。 チャリを漕ぐ足を緩めずにパトカーの挙動を見守る小生。 無事に転回を終えたパトカーが、先程通り過ぎたT字路にまた差し掛かります。 トコロが! 県警さん、T字路を曲がるかと思いきや、そのまま直進して来るではありませんか! つまり? 県警さんが小生に迫って来るーッ!!??? 突然の出来事にすっかり慌てた小生。 よもや県警さんこんな遅い時間に挙動不審なトゥキンの青年を見つけ、コイツは怪しい。事件の匂いがプンプンするぜ。などと2人掛かりで尋問しようと言うハラかッ!! そうは、させるか! 小生にはそんな仕打ちを受ける謂れは無いんだ。 ココで慌てて逃げ出しては「小生は怪しい人間です! とっ捉まえて職質して下さい!」て自分から言っているようなモノ。ココは急がず騒がず、いたって平然と悠然と、だが急いで、チャリを漕いでこの場を離れなくてはならない。 小生の背にパトカーが迫る。 そして・・・小生を追い越して、そのまま、走り去った!! ふぅ〜〜〜・・・危なかった・・・。なんとか逃げるコトが出来たぜ・・・。小生ひとり捕まえられないなんて、県警も存外大したコト無いな。 いやそうじゃないだろう。 |
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